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そろそろ来年度のことも考えてます

今年ももう一ヶ月を切りました。道場もそろそろ新年度について具体的に決めていく時期です。新しいクラスの増設や一年間の行事予定、また一年間の反省とそれに伴う指導方針の改善など。そして、もう少し長いスパンで、一研会は今後どのような道場を目指すのか。
 今年は一般部の道場生だけでなく、小中学生の道場生も対外試合に多く出場しました。そこから見えてきたものもあります。対外試合に選手として出場する以上、スキルアップは必須ですが、それを焦るあまりに選手以外の道場生を置いてけぼりにしていないか?生涯武道と言いながら、選手に勝って欲しいからと極端な勝負偏重主義に傾いていないか?
 私は自分自身がどちらかに偏りやすいバランスの悪い性格のため、できるだけ道場の方向性はど真ん中に置いておきたいと考えています。世の中の常識が一研会の常識となるように、選手志向の道場生も、純粋に空手を楽しみたい道場生も、みんなが通って良かったと思える空手道場が理想です。
 昔、どこかの高名な空手の先生が『空手の中に社会があるのではなく、社会の中に空手がある』と仰っていましたが、プロ選手の在籍するジムならともかく、町道場の役割はその辺りにあると思います。