保護者の方からの「最近子どもが『ミットトレーニングが痛いから嫌だ』と言っています」「組手が怖いと言って道場に行きたがりません」などの相談は昔からよくあります。ネットの相談サイトなどでもフルコンタクト空手のコーナーで同様の相談を見かけることがあります。
ちなみに大人の道場生からこの手の話はあまり聞きません。まあ、大人なら私に相談するまでもなく退会となりますし、元々空手なんて怖くて痛いもの、という認識でしょうから、空手を始めてからのギャップもそれほどでもないでしょう。
ここで結論ですが、組手の痛みや恐怖を克服せずに強くなる方法はありません。少なくとも私は知りません。確かに最新の稽古方法の導入や、サポーターやミットなど稽古用具の品質向上で、痛みを軽減したり、昔以上のスピードでスキルアップすることはあります。しかし、組手の恐怖や痛みに対する耐性がなければ、せっかくのスキルも活かすことはできません。『痛みなくして得るものなし』は本当です。