今月から稽古も衣替えで、上衣が一研会オリジナルTシャツから本来の空手着に戻りました。それに関して先日のハロウィン特別合同稽古で気づいたことがあります。...
激しく稽古をしていると徐々に息が苦しくなり、筋肉や関節に痛みが走り、乳酸が溜まって足が動かなり、ついには手が上がらなくなったりします。身体がこれ以上稽古することを拒否する訳ですが、これは大体の場合身体はまだ余力を残しています。実際の限界は大分先にあります。...
今日のエコール・マミ教室のキッズクラスでの出来事です。当道場では昇級審査でオレンジ帯に昇級すると組手用サポーターを着けて組手稽古に加わってもらいます。この組手用サポーター、本来組手中にズレたりしないようかなりタイトで、新しいままの状態だと中々着けにくいシロモノです。...
一研会では入会前を除いて稽古の見学はお断りしています。理由の第一は子供達に稽古に集中してもらうためです。...
この春もたくさんの方が一研会に入会してくれました。ありがとうございます。ただ、どうしても気になることがありここに書いておきます。ちなみに道場生にはこの話は定期的にしています。...
一研会の道場生の入会動機は『礼儀作法を学ぶ』『楽しそうだった』『体力増強』が大半を占めます。これらは保護者の方の意見ですが、実際に入会して順調にオレンジ帯に昇級し、組手稽古を開始した時点で道場生本人や保護者の方がギャップを感じることがあるようです。空手の格好いい部分や楽しそうな部分だけを見て、それが全てだと捉えているとそう感じるかも知れません。しかし、どう取り繕っても空手は人を倒す術を学ぶ武道です。 現在は、私が若い頃のように校内や町中で殴り合いの喧嘩を目にすることは少ないでしょうし、私より少し若いくらいの道場生にも「人を殴ったことも殴られたこともない」という方がいます。という私も日常で自分から暴力を振るうことはありません。しかし、どこにでも攻撃的な人はいますし、世界中に暴力は蔓延しています。 だからこそ、そういった不当な暴力(言葉の暴力も含みます)への対抗手段は必要だと思います。もちろん自分から積極的に暴力的な手段を用いることは論外ですが、逆に万一相手がそのような手段で意に反することを強要してきた場合、それに対する武力がないと辛いことになります。 戦国時代に比べて比較的平和なはずの江戸時代でも、武士は学問と同時に武芸に励みました。彼らは『力なき正義は無能』だと知っていたのではないでしょうか。
道場内交流試合の申込締切が近づいて来ると、保護者の方から「出場するかどうか、迷っています。うちの子は試合に出て大丈夫でしょうか?」という質問をいただくことがあります。この質問は、お子様もご両親もこれまで空手の経験が無く、ましてや初めての試合となれば当然のことだと思います。これに対する私の回答は「無理強いはしませんが、ぜひ挑戦してみてください」です。 実力的に試合が成立しない、という場合はもちろん出場を止めますが、自分の考えとしては『百見は一触に如かず(範馬勇次郎)』です。百回の稽古より一回の試合。普段の道場稽古と試合本番では、得られる経験値の量がまるで違います。それに勝てば自信になりますし、負けても経験になります。どちらの結果が出てもOK。こう考えればやらない手はありません。 迷っているなら、先ずは経験してみるべきです。
『技術が身につけば自信は後から付いてくる』これは私の指導における基本的なスタンスです。しかし、その一つ手前の段階で躓いている道場生が最近よく目につきます。要はどんな稽古にも積極的に取り組まず、そのせいで技術の習得がスムーズに行かないケースです。...
キッズクラスの道場生はみんな子供ながらに色んな思いを胸に秘めて道場に来ていると思います。幼くてもお家や学校で色んな出来事があり、正の感情や負の感情を内包していると思います。ただ、それがどんな感情でも道場に入る際には一旦気持ちをリセットしましょう。嬉しい気持ちも悲しい気持ちも楽しい気持ちも不安な気持ちも、そしてお昼寝を邪魔されて嫌な気持ちも全てリセット。 感情に任せた稽古をすると大抵は碌な結果なりません。『今日は学校のテストで100点とって気分が良い‼️』とか『道場に来る前にお母さんに叱られて悲しい』などと言った事情は他の道場生には関係ありません。道場では日頃の諸々の雑事を切り離して稽古するのが礼儀です。そして、ひたすら平常心でお互いを研く、それだけです。 これからは道場に入る前に胸に手を当てて自分自身に聞いてみてください。その時『今日の自分には平常心で稽古に取り組む自信が無い』と判断した時は、潔くその日の稽古は諦めましょう。 少なくとも色帯以上の道場生はその帯を有する者の矜持を持って稽古に参加して欲しいと思います。 ※白帯や幼年部の皆さんは怖くても、泣きながらでも、眠い目を擦りながらでも、お母さんと別れるのがつらくても頑張って稽古に参加してください。
先日よりオレンジ帯の道場生にサポーターを渡していますが、この機会にサポーターやミットなどの道具の取り扱いについて私の考えを書いておきたいと思います。...