イベントレポート(2022~2023/8)
第4回 空手道一研会道場内交流試合
(2023/7/22 エコール・マミ マミホールすみれ)
2023年7月22日、エコール・マミ教室において『第4回空手道一研会道場内交流試合』を開催しました。今年から道場内交流試合の優勝者が対外試合にも出場するようになり、対外試合挑戦への登竜門としての意味合いも出来たこの試合。大会実行委員会としても前回の反省点の改善はもちろん、外部の試合を参考に新しい実験的な試みもいろいろと盛り込んでみました。
前回出場した選手の意見の中に「もう少しウォーミングアップの時間が欲しかった」という声がありました。そこで開場時間を少し早めてみました。そして選手が受付を終えたところで市川典英先生号令の元、黒帯の先生にミットを持ってもらいウォーミングアップを開始。この入念なウォーミングアップが今大会の選手の動きの良さに繋がったように感じます。その後は簡単な開会式。ここでも同大会では初めての選手宣誓をやってみました。選手代表は同大会三連覇中のニシカワレンタ選手です。少し緊張気味でしたがこれも経験。さあ、いよいよ試合開始です。
開始早々に驚かされたのは初出場組の予想外の健闘です。初めての試合はなかなか勝手が分からない上に、緊張感から頭の中が真っ白になってしまうこともよくあります。そうなると普段の稽古での動きなど到底できないものですが、彼ら彼女らはむしろ普段以上の動きができていました。結果は全員初戦敗退となりましたが、次に繋がる価値のある敗戦でした。
それにしても今回の試合では選手のみんなが大きくスキルアップしていました。これまでは勝利に対する強い気持ちがあっても、それを組手に反映させるだけの技術がありませんでした。しかし、今回は見違えるよう。また、有効打を取られても、気持ちを切り替えてすぐに取り返すなど試合に臨む心構えも見事です。私も本当に手に汗握って観戦しました。
続く三位決定戦。入賞するとしないとでは、まるで違うことをみんな分かっているので双方が必死です。今回とくに小学3年生の部の三位決定戦は、体格も空手歴もほぼ同じ女子同士が激突。二人からは普段の稽古では見られないくらいの闘志を感じました。
決勝戦の前に、小学6年生のナノハ3級とリュウセイ6級の二人が型と杉板割りの演武を披露してくれました。メインの杉板割りでは、二人とも手刀と上段廻し蹴りで大人用の八分板を真っ二つに。
そしていよいよ決勝戦。どの試合をとっても非常に高いレベルの攻防を見られましたが、印象深かったのは小学5年生の部の決勝戦です。レンタ選手とヨウイチロウ選手の決勝戦での顔合わせは第1回大会からずっと続いていますが、ここまではレンタ選手の3戦全勝。おまけにレンタ選手は先々月に出場した対外試合にも優勝しており、道場内では盤石の強さです。なんとかここで一矢報いたいヨウイチロウ選手も今日はすべての試合で技有りを奪って快勝しており、どんな戦いを見せてくれるでしょうか。
試合が始まるといきなり両者の上段廻し蹴りが交錯、お互い始めからトップギアでスタートです。ヨウイチロウ選手が二段蹴りで揺さぶりをかければ、レンタ選手は落ち着いて突きでグイグイと前に出ます。そして何度もお互いの上段廻し蹴りが相手の頭部をかすめますが決定打にはならず。試合は延長までもつれ込む接戦の末、レンタ選手が大会4連覇を果たしました。そしてレンタ選手を過去一番追い込んだヨウイチロウ選手には敢闘賞が贈られました。
今大会は、選手みんなの熱い気持ちとこれまでに習得した技術がリンクした素晴らしい戦いぶりに感激しながら観戦していました。
また、現在高校生と大学生の二人が対外試合に挑戦していますが、その二人のトレーニング法をキッズ・ジュニアクラス用にアレンジした稽古メニューを前大会以降採用してきた成果が早くも出たことも大きな収穫でした。
出場した選手の皆さん、お疲れ様でした。保護者の皆様、温かいご声援をありがとうございました。そして黒帯の先生、スタッフとして参加してくれた道場生の皆さん、本当にありがとうございました。
2023年 春季昇級審査会
(2023/3/25 エコール・マミ マミホールすみれ)
2023年3月25日、エコール・マミ教室において『2023年春季昇級審査会』を実施しました。今回は白帯から緑帯まで30名の道場生が審査を受審しました。今回は審査前にかなりの時間を型稽古に割きました。また道場生自身も稽古開始前から自発的に型の自主トレをおこなっており、おかげで型に関してはみんな大きくスキルアップ。普段以上の頼もしさを感じます。
まずは基本の審査。全体的に腰の高さが気になります。腰が落ちれば、相手の攻撃をガッチリと受け止めることができ、さらに突きや蹴りの威力も増します。ぜひ普段から構えたときに自然に腰を落とすことを意識しましょう。
補強と柔軟のチェックのあと、審査は移動へ。ここでは就学前の幼年部が頑張ってくれました。技術は拙いですが、そこは普段から言っているとおり初々しさと元気の良さでカバーです。
色帯や小学生の先輩たちはさらにさきの型の審査へ。これまで積み重ねた型稽古の成果が出ていますが、煮詰めればまだまだ良くなります。引き続き稽古を続けましょう。
次は二段蹴り、黄帯以上はそれに跳び後ろ廻し蹴りが加わります。これについては最近ややみんな消極的です。以前ならミットを持ってくれている先輩に「もっと高くしてください‼」の連続だったのに。挑戦する姿勢は失ってはいけません。あきらめずに前を向いて限界を超えるつもりで、より高いところをめざして欲しいと思います。
最後の審査は組手。組手は1月の試合でみんなかなり仕上がっていましたので、あとはその状態がどれくらい維持できているか。しかし全然問題はありませんでした。審査直前は型稽古重視でしたが、それでもマススパーと対人トレーニングは欠かしていなかったので、むしろレベルアップしているくらいでした。これは次の交流試合が楽しみです。
すべての審査を終えて、みんなで記念撮影。当日の審査員を担当してくれたノリヒデ先生と審査後に話をしましたが、型や組手を含め、全ての項目で道場生全体が著しくレベルアップしていると思います。ぜひこの波に乗って、試合や審査を目指して日頃の稽古に励んでください。本日の審査を受審した道場生の皆さん、お疲れ様でした。ノリヒデ先生、廣瀬初段、スタッフとして参加してくれた道場生の皆さん、いつもありがとうございます。そして審査のスムーズな進行にご協力いただきました保護者も皆様、本当にありがとうございました。本日はこれからのイベント開催時の防犯の意味で入館証を発行させていただきましたが、いかがだったでしょうか。またご意見をお聴かせください。
第3回 空手道一研会道場内交流試合
(2023/1/28 エコール・マミ マミホールすみれ)
2023年1月28日、エコール・マミ教室において『第3回空手道一研会道場内交流試合』を開催しました。回を重ねる毎に出場者も増えて、今回やっと幼年部から中学生まで全部門で試合を行なうことができました。組手試合の開始前に中学生男子の部に出場するヒロセ初段とタケダ2級のルール説明からスタートです。今回のルール説明は学生部のみんながすべてを仕切ってくれました。二人ともこれが初めての経験でしたが、なかなか堂に入ったものでした。
いよいよ組手試合1回戦がスタートです。今大会は初出場の選手もたくさんいて『大丈夫かな?』と内心心配していましたが、選手のみんなはそうでもなさそう。結構リラックスしています。そして試合が始まるとさっきまでとは打って変わって激しい攻防が展開されました。ここで驚いたのが幼年の部。普段のキッズクラスの稽古では、みんな大変おっとりしていて、スキルはともかくメンタルはとても戦闘的とは言えません。そんなキッズがガンガン派手に打ち合っています。やればできるじゃないですか。
1回戦を終えた休憩時間、主審を務めてくれた市川典英先生が「前よりずっと良くなってますね⁉」と思わず感心するくらいの上達ぶりを選手のみんなが見せてくれました。そしてつづく準決勝戦、ここで前大会で上位入賞を果たした選手が櫛の歯が欠けるように敗退していきます。まだみんな空手歴が浅く、選手間のレベルの差があまり無いため、こういうことが簡単に起こります。
三位決定戦も好試合の連続で、中でも小学2年生のミアさんと小学3年生のマイさんの二人の女の子の頑張りが光りました。特に、敗れはしたものの二倍以上体重差のある相手に延長戦まで粘り強い組手を貫き通したマイさんは、前回に引きつづき敢闘賞を受賞しました。
そしてついに決勝戦です。ここまで来るとなかなかにハイレベルです。しかも対戦者同士にほとんど差が無いため、簡単には勝負が決まりません。多くのクラスで延長戦までもつれ込み、観ている方も気が抜けません。中でも中学生男子の部はスキルもパワーも幼年や小学生とは段違い、場内に鈍い打撃音が響き、思わず息が詰まりそうになりました。
決勝戦後の表彰式では、上位入賞以外にも三名の選手に敢闘賞が贈られました。また今大会は多くの部門で前回の優勝者が王座を守りましたが、その手前の準決勝あたりでのいくつかの波乱が道場としては収穫だったと思います。同じ選手がいつまでも勝ち続けるようでは道場としての未来がありません。今ならすべての選手に優勝のチャンスがあります。次回はフレッシュなメンバーが大暴れしてくれるような内容の大会を期待しています。
出場した選手の皆さん、お疲れ様でした。また選手全員に温かい声援をおくってくださった保護者の皆様、長時間のご観戦ありがとうございました。最後に、今大会を様々な形で参加してくれた黒帯の先生、一般部の皆さん、高学年の選手の皆さん、皆さんのお陰で大会を無事終えることができました。ありがとうございました。
2022年 稽古納め&特別合同稽古
(2022/12/29 エコール・マミ マミホールすみれ)
今日はエコール・マミ教室の稽古納めに合わせて特別合同稽古をおこないました。今年も本当にあっという間の一年でした。道場生のみんなも一年間よく頑張りました。しかし『今日ぐらいは道場生のみんなにもゆっくり過ごしてもらおうか』とは全く思わずに通常通りの稽古をおこないました。稽古納めも昔はお祭り気分で千本突きなんかをやっていましたが、来月28日の道場内交流試合も迫っていますのでそんな悠長なことは言ってられません。それにどうせ明日からは約一週間のお休みです。それなら今年最後の稽古はきっちりとやっておいた方が良いでしょう。
今日の稽古納めにはお休みの連絡がたくさんあったにもかかわらず約50名の参加がありました。まずは大勢での賑やかな基本稽古からスタート。続いてインターバル無しの補強トレーニング。それが終わるとトイレ休憩を挟んですぐにミットトレーニングとスパーリングです。ここ最近ミットトレーニングでおこなっているサイドへ回る練習が、少しずつスパーリングでも使えるようになってきました。これで今日の稽古メニューはすべて終了。そしてここからが本日のメインイベント『ジャンケン・トレイン』です‼
お隣にいる仲間とジャンケンをして負けると後ろに繋がっていくという簡単なゲームで、最終的には全員が一本の列車となります。そして先頭の道場生から順番に先生が用意しておいたプレゼントを選んでいくという訳です。みんな、気に入ったプレゼントをゲットできたでしょうか。最後にはプレゼントを手にみんなで記念撮影。道場生の皆さん、今年一年本当にお疲れ様でした。
2022年 冬季昇級審査会
(2022/12/10 エコール・マミ マミホールすみれ)
2022年12月10日、エコール・マミ(マミ・ホール すみれ)に於いて2022年冬季昇級審査会を実施しました。昇級審査会は年内はこれが最後ということで道場生の審査受審に対する意気込みはすごかったのですが、帯が上がるにつれて審査の難易度も当然上がります。特に今回の審査で6級黄色帯以上を受審する道場生に対しては最低限の準備ができていないと判断した場合は、問題点を具体的に指摘した上で受審を見送ってもらいました。そんな中で受審を許可されたみんなですから、私自身も彼ら彼女らがどれほどのパフォーマンスを発揮してくれるか大いに期待していました。まずは基本の審査からスタートです。
かつては注意するところが多すぎて困りましたが、今では技術レベルも全体的にアップしており、審査していても気になるところを指摘する程度です。序盤から割合大きな気合いも出ていました。ただ、黒帯の先生の声や気合いと比べるとまだまだではありますが。
補強に関しては正しいフォームをもう少し意識してしっかりと負荷をかける練習を今後も継続して欲しいと思います。体力の無い道場生ほど楽なフォームで補強をおこなってしまいます。このあたりはこれからの課題です。
柔軟はみんなどんどん良くなってきています。空手を始めて間もない道場生からも最高点数の5点が続出。これは嬉しい誤算でした。
二段蹴りは普段から時間を割いて稽古を続けてきた甲斐がありました。白帯はこれからですが、オレンジ帯や青帯の道場生は楽々クリア。黄帯以上は課題が跳び後ろ廻し蹴りとなりますが、こちらも問題無しでした。
続いて移動と型の審査です。受審したみんなは型の順番はだいたい覚えているようですが、それ以上ではありません。今後まだまだ質の高い量の稽古が必要です。
そして審査の最後は組手です。審査は試合ではないので何が何でも相手を倒そうとする必要はありませんが、かといって流すような組手ではいけません。自分の持っている技術を存分に審査してくれる先生にアピールするくらいの強い気持ちは欲しいところです。そんな中で『おっ⁉これは…』と思わせてくれる動きの良い道場生もいて、来月の道場内交流試合が楽しみになりました。
無事審査会が終了し、みんなで記念撮影。内容的には全員合格点でしょう。ただ、これで満足せずにより高いレベルを目指してこれからも稽古を続けてください。そしてみんなが退出したあと、黒帯の先生や一般部の皆さん、緑帯の先輩たちと来月28日の道場内交流試合のテストを兼ねたリハーサルをおこないました。こちらの準備も順調に進んでいます。お楽しみに。
今回の昇級審査を受審した道場生の皆さん、お疲れ様でした。そして審査員を務めてくれた市川典英先生をはじめ、スタッフとして参加してくれた黒帯の先生や茶帯や緑帯、そして一般部の道場生の皆さん、今回もありがとうございました。
🎃2022年 ハロウィン特別合同稽古🎃
(2022/10/27 エコール・マミ マミホールすみれ)
2022年10月27日、エコール・マミ教室で『ハロウィン特別合同稽古』をおこないました。参加人数は過去最高。去年からは仮装やコスプレでの参加もOKとし、今年もたくさんの道場生が凝った衣装で稽古に参加してくれました。
ただ、この格好ではミットトレーニングや組手稽古に影響が出かねないので、今日の稽古メニューは基本稽古と型稽古、そして補強トレーニングのみとしました。そのかわり、今日は普段なかなか一緒に稽古する機会のない一般部のみんなが型の指導についてくれました。おかげで道場生のレベルに合わせてグループを細かく分けて型稽古をおこなうことができました。
キッズクラスやジュニアクラスのみんなが最後の補強トレーニングに取り組んでいる間に、学生部の先輩たちが仮装を頑張った道場生3名を選考。その3名には素敵な賞品がプレゼント。しかし、2名はなんとか決定しましたが、みんな甲乙付けがたくどうしてもあと1名が決まりません。さんざん考えた結果、今回は2名のみとしました。
帰り際、先輩から『ステラリュヌ』さんに製作をお願いした『一研会特製お菓子セット』を全員に手渡してもらいました。何と中に入っているクッキーは一研会のロゴマーク入りです。
そして無事稽古終了。今日の特別稽古に参加してくれた学生部のみなさん、学校帰りに直接稽古に駆けつけてくれたり、途中退出して塾に向かったりと多忙な中、本当にありがとうございました。
2022年 夏季昇級昇段審査会
(2022/8/27 エコール・マミ マミホールすみれ)
2022年8月27日、エコール・マミ(マミ・ホールすみれ)で2022年の夏季昇級昇段審査会を実施しました。今回の受審者の多くは青帯以下の空手歴の浅い道場生でしたが、その中には初段の審査に挑戦するナカギシ1級の姿もあります。
審査開始前に緑帯の先輩による型の最終チェックと準備運動を済ませていよいよ審査開始です。
最初の審査項目はいつも通り基本です。ただし、本数は普段の倍。全員をじっくりと時間をかけて審査しました。
次は補強と柔軟。これも普段の稽古と同じ内容。すべて工夫すればお家でもできる稽古ですが、まだまだ頑張る余地がありそうです。
そして二段蹴り。色帯の先輩は楽々とクリアしますが、白帯のみんなは大苦戦。特にキッズクラスのメンバー。普段一番喜んで取り組む稽古メニューなのですが緊張していたのでしょうか。やはり稽古と本番は違うようです。
続いて移動と型の審査。型は『かなり熱心に自主稽古を積んできたな』という道場生と、『これは…あんまり真面目にやってないな』という道場生の間の大きな差を感じました。型に関しては要点を押さえた上で量の稽古をすれば自ずと上達するので、ぜひ実践してみてください。
次は組手。最近の稽古では軽めのライトスパーリングが中心ですが、みんなの組手スキルも上達してきていることが確認できたので、今後は少しずつ強度を上げていこうと考えています。
審査の締めくくりは本日一番の荒行、ナカギシ1級の連続組手。いつも思いますが、インターバルもなく次々と相手を変えて闘うという連続組手は不条理です。しかしその不条理をあえて受け入れて孤独に耐え、かつ完遂することで見えてくるものや得られるものがあります。自分自身の限界とともに可能性も知ることができます。やはり空手をやっている以上、連続組手を避けて通ってはいけないとあらためて感じました。ナカギシ1級は見事完遂。よくここまで頑張りました。
最後は全員で記念撮影。今日の審査を受審した皆さん、これは通過点に過ぎません。皆さんの修業はこれからも続きます。しかし、今日のところはお疲れ様でした。スタッフとして参加してくれた一般部や学生、上級者の皆さん、ありがとうございました。そして、道場生の頑張りを温かく見守ってくださった保護者の皆様、ありがとうございました。
第2回 空手道一研会 道場内交流試合
(2022/6/25 エコール・マミ マミホールすみれ)
2022年6月25日、エコール・マミ(マミ・ホールすみれ)で、『第2回 空手道一研会 道場内交流試合』を開催しました。今回はクラスも前回より増えて、幼年の部から小学6年生の部まで7部門を開催することが出来ました。ただ、今回も新型コロナウィルス感染拡大防止のため、第1部(幼年の部、小学1~3年生の部)と第2部(小学4~6年生の部)の二部構成としました。その分どうしても活気は半減してしまいますが、参加選手の健康を第一に考えれば仕方ありません。次回からは大会全体を統一していきたいと思います。
試合開始前に廣瀬初段と小島4級によるルール説明と模範組手を行ないました。選手の皆さんはともかく保護者の皆様に少しでもルールを知っていただき、試合観戦を楽しんでいただけるようにと思っての一研会初の試みですが、いかがだったでしょうか。
そして第1部の試合開始。彼ら彼女らの入会前から始まったコロナ禍で、普段の稽古から大きな声を出すことを自粛しており、試合でもなかなか大きな気合いが出ません。おまけに年2回の試合という状況に、選手のみんなの緊張感がこちらにもひしひしと伝わってきました。
三位決定戦前に中学生、高校生、大学生による型と分解組手の演武。学生のみんなも定期テスト間近の多忙な中、演武の練習に貴重な時間を割いてくれて、ギリギリまで打ち合わせを重ねて今日を迎えました。学生部の皆さん、ありがとうございました。
第1部の三位決定戦。ここで勝つと負けるとでは三位入賞がかかっていますので、みんなの意気込みが違います。準決勝敗退の悔しい気持ちをエネルギーに最後まで頑張りました。
そして第1部の決勝戦です。みんなまだまだ荒削りで、緊張から本来の実力の半分も発揮できていませんが、それでもみんな、普段の稽古の成果を少しでも絞りだそうとしていました。負けた選手の試合後の悔しそうな表情が心に残りました。
第1部の最後は、表彰式と記念撮影。入賞者には賞状、さらに優勝者にはトロフィーが授与されます。優勝した選手の皆さん、おめでとうございます。そして試合は第2部に続きます。
第2部も廣瀬初段と小島4級のルール説明と模範組手からスタート。第1部ですでに身体が温まっているので動きも大きくなめらかです。
第2部の試合開始。やはり小さな気合いが気になりますが、技の威力や正確さは第1部の出場選手を大きく上回ります。
第2部の三位決定戦前にも学生部のみんなが演武を披露してくれました。こちらも第1部に比べて動きがスムーズ。やはり一度やっている分、気持ちにも余裕があります。
演武のあとは第2部の三位決定戦。ここは両試合とも引くに引けない勝負となりました。双子の兄弟君同士と、先輩後輩による三位決定戦前。両方とも白熱した試合となりました。
そしていよいよ第2部の決勝戦です。どの試合も甲乙付けがたい熱戦の連続でしたが、特に目を引いたのが小学6年生の部の女子同士による決勝戦。6年生ともなると迫力が格段に増します。実際に試合場の二人は普段稽古で見る以上に大きく見えました。二人とも素晴らしい戦いぶりでした。間違いなく今大会のベストバウトです。
第2部の表彰式と記念撮影をもって、本日の全日程が終了しました。いろんな意味で課題がたくさん浮き彫りになった第2回大会となりました。試合後に大会運営スタッフの皆さんと反省会を行ない、感じた点を挙げてもらいました。その中で、即改善できることは今週の稽古より実行していき、次回の大会ではより良い環境で全選手が存分に実力を発揮して戦えるものにします。
そして大会全体を通して主審を務めてくれた市川典英先生と副審のみんなに特に印象に残った選手を選んでもらい、全選手の中から2名に敢闘賞を贈ることになりました。今週の稽古で発表しますので楽しみにしておいてください。
出場した選手の皆さん、試合は終わったあとが大切です。『勝って驕らず、負けて腐らず』、この経験を今後にどう活かすか。特に負けた時にこそに皆さんの真価が問われます。今後の皆さんの活躍を期待しています。また、運営スタッフとして陰に日向に大会を盛り上げてくれた黒帯の先生や道場生の皆さん。皆さんのおかげで大会を無事終えることができました。ありがとうございました。そして出場した選手全員に温かい声援と拍手を贈ってくださった保護者の皆様、ありがとうございました。
こどもの日 特別合同稽古
(2022/5/5 エコール・マミ マミホールすみれ)
2022年5月5日GW最終日のこどもの日に『こどもの日特別合同稽古』を行ないました。当日は稽古初参加の新メンバーに加え、市川典英先生も駆けつけてくれて、とても賑やかな稽古になりました。ただ、普段と違う道場の雰囲気に道場生のみんなはやや浮ついた様子だったので、準備運動を緑帯と高学年のメンバーに任せて、場の空気を引き締めてもらいました。そして、せっかく市川先生が来てくれたので、基本稽古の指揮は市川先生にお願いしました。
後半はスパーリング組とミットトレーニング組の2つに分かれて稽古をしました。スパーリング組を自分が、ミットトレーニング組は市川先生が指導にあたりました。まずはスパーリング組の様子。
続いて市川先生指導のミットトレーニング組。こちらにはカズマ初段が補助についてくれました。
最後は先生たちからのみんなへのプレゼント争奪のゲーム大会。上級者と上級生をリーダーに5つのチームを作ってゲームスタート。チームのメンバーが交代で点数の付いたカップにピンポン球を入れて、総合ポイントを競うという一見簡単なこのゲームですが、やってみると意外と難易度が高く、なかなかの低レベルな争いになりました。各チームの成績はご覧の通りです。
最後はプレゼントを手に全員で記念撮影。今月からまた新しい仲間がたくさん増えて、キッズクラス・合同クラスともに盛り上がりそうです。稽古に参加した道場生の皆さん、お疲れ様でした。
2022年 春季昇級審査会
(2022/3/26 エコール・マミ マミホールすみれ)
2022年3月26日、エコール・マミ内の『マミ・ホール すみれ』において2022年の春季昇級審査会をおこないました。今回の受審者数は39名、全体の半分近くの道場生が受審したことになります。4月から新メンバーを迎えるにあたり、道場全体をレベルアップするため、道場生のみんなには大いに稽古を頑張ってもらいました。今回の審査会はその最終ハードルでもありましたが、結果としては技術的なレベルアップだけでなく、士気も高くなったと感じました。
受審する道場生のみんなは、審査開始までの時間を使って帯ごとに分かれて型の最終チェック。それが終わると受審者中最上級生タケダ3級の号令で準備運動。
いよいよ審査開始です。最初の審査課題は『基本』。始めから大きな気合いが出ています。今回の審査を受審しているメンバーは、昨年のちょうど今頃に初めての審査会を経験していますが、気合いひとつとっても一年前とは雲泥の差です。
基本で身体が温まったところで次の課題は『補強』。『腕立て伏せ』『足挙げ腹筋』『跳び屈伸』です。ここでも近頃の道場生の稽古に対する良い意味での貪欲さが出ていて、ほぼ全員が規定を上回る回数に挑戦。こういう前向きさは何事においても大切です。
次の課題は『移動』。ここではオレンジ帯と青帯のみんなが『五本蹴り』を頑張りました。本来、青帯以下の審査課題に五本蹴りは含まれていないのですが、普段繰り返し練習しているとみんななかなか上手になってきました。そこで「審査本番でやってみる?」と聞いてみると「やりたい‼」とのことだったので番外編として挑戦。綺麗なフォームに驚きです。
『移動』に続いては『型』です。こちらは普段の稽古プラス別日に実施した講習会などで少しずつ稽古を重ねてきました。黄帯と緑帯はその成果が感じられますが、オレンジ帯と青帯は色々と改善すべき点が目立ちました。審査後の反省会では市川典英先生からも「型は組手とは必ずしも直結しないかもしれませんが、決められた動きを決められた通りに行なうという稽古は大切では?」との指摘がありました。確かにその通りだと思いますので、今後も型の稽古は重要視して行きたいと考えています。
続いて『二段蹴り』と『跳び後ろ廻し蹴り』。キッズクラスのみんなにとっては二段蹴りはある意味で昇級審査最大の見せ場。ぜひともここで成長の跡を存分にアピールしてもらいたいと思っていたのですが、なぜかキッズたちにいつもの元気の良さは皆無。普段なら大きな声で「○○です!よろしくお願いします‼」とやってくれるのですが、何と本番では「…デス、ヨロシクオネガイシマス…」とゴニョゴニョ。完全に緊張状態ですが、これは経験を積んでもらうしかないです。しかしその分、先輩たちがダイナミックな蹴り技を披露してくれました。
そして最後にして最大の課題『組手』。新型コロナウィルスの影響で、これまではなかなか満足のいく組手の審査が出来ませんでしたが、今回はグループを分け、時間をかけてじっくり審査させてもらいました。
ここで頑張ってくれたのが中学1年生のタケダ君。彼は組手技術はほぼ問題無いのですが、消極的な組手スタイルを改善するよう本人にも指摘していました。今回の審査ではその点はクリア出来ていたと思います。一つ年上で攻撃特化型のマツモト初段との組手では、マツモト初段の猛攻を懸命にしのぎつつ、タイミング良く技を返していました。それを見る限り、精神的にも一皮むけた印象でした。
最後に一瞬だけマスクを外してみんなで記念撮影。みんな本当によく頑張ってくれました。受審した道場生の皆さん、お疲れ様でした。保護者の皆様、温かい(無言の)ご声援、ありがとうございました。そしてスタッフとして参加してくれた黒帯や一般部の道場生の皆さん、ありがとうございました。